FC2ブログ

アトリエ通信〜アラスカ野生動物画家きむらけい〜

アラスカ野生動物画家きむらけいの日々徒然

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

中道農園

今年田園が広がる静かな所に引っ越しました。
夜になると街灯のない真っ暗な道があります。
それは最寄り駅までの近道に使っている田んぼのあぜ道。
舗装はされていますが、夏も涼しい風が吹き抜け快適な道。

その道で約35年ぶりくらいに
ぐにゅっと犬のウ◯チを踏んだ。
「あっ!このなつかしい感触は……!」

大阪市内在住の知人に話すと
「え、今どき?」と笑われました。

うんがついたかも。

さて本題へ。

滋賀県には日本最大の湖「琵琶湖」があります。
県の総面積の約1/5程の大きさです。
湖西地方は京都府とまたがる比良山地が。
湖東地方は三重県とまたがる鈴鹿山地が広がり
鈴鹿山地から琵琶湖までは広大な近江平野を有します。
美しい湖で水質も良く
環境調査の研究者によれば湖北の沖合に出れば
今でも手で水をすくって直接飲める程の水質だそうです。

昨年その琵琶湖の東側に広がる近江平野の
有機栽培農家「中道農園」さんを訪ねました。
最寄りのJR駅から少し離れるともうそこは水田地帯。
駅前でタクシーを拾い「中道農園さんへお願いします」と伝えると
「ご住所はわかりますか?」と運転手さん。

プリントしてきた住所と地図があったのですが
目的地までの道順がつかめない。
そう、田んぼが広がる中、目印となる物が無いのです。

農家一軒辺りの農地面積が広く民家もまばら。
道すがら3人の地元の方にお聞きしながら約20分走行。
ようやく辿り着いた中道農園の周辺は
360度見渡す限り見事な田園が広がっていて
ジュースの自販機一つ見当たりませんでした。

ご主人の中道さんは
安全で美味しい農作物を生産すべく
並々ならぬ情熱をお持ちの方です。

いかに安全に食材を生産していくか
そして農薬や食品添加物の特性について
お話をしてくださいました。

健康な土壌で生産された本来の野菜は
甘みが強く、味も美味しくドレッシングも不要。
ニンジンなどもそのままミキサーにかけてジュースにすれば
飲んだ人はその濃厚な甘みに砂糖を入れたと思い込むらしい。

そして一番驚いたのは農業体験を子供達にさせる場合、
完全無農薬の有機栽培の田んぼには
素足で入ってはいけないとのこと。
現代の都会の子供達は無菌に近い環境で生活しているので
微生物などに対する抵抗力が乏しい。
最小限の農薬を使用しておかないと
田んぼの中にいる元気のいい様々な微生物が傷口から侵入し
かえって危険らしいのです。

中道さんとの楽しいお話に夢中になって
気がつくと辺りはすっかり日が暮れています。
「駅までお送りしますから」とご親切に言って下さいましたが
散歩がてら歩いて帰りますのでと丁重に辞退し、玄関を出て呆然。

街灯がいっさい見当たらない真っ暗闇の世界。
同じ暗闇でも山の稜線がよく見える山間部と違って
360度真っ暗な田園地帯。
東西南北の方向すらつかめない。

すぐに引き返し臆病な少年のように
「送って下さい」とお願いしたのでした。

玄米を購入させていただきました。
香りがあってとてもおいしいお米でした。

新米の季節ですね。


スポンサーサイト
collect data | コメント:0 | トラックバック:0 |

アラスカ取材手記2014〜その3 5年後のリベンジは…〜

前回からの続き

そしてそれからもアラスカ取材に行きましたが
ついにリベンジのチャンスが訪れたのは
今年の8月のアラスカ取材。

8月13日アラスカ滞在4日目。

早朝からキーナイ川の釣りと川沿いの生態系取材。
のはずが大トラブルが発生。
ガイドさんが待ち合わせ場所に来ない。
連絡もつかない。
のでプランBを発動。
前々から狙っていた海取材のリベンジに挑戦。

車でキーナイ半島の海岸線を南下、ホーマーへ。
アラスカのシャングリラ(理想郷)と呼ばれる美しい港町。
北の海の魚介類の宝庫なのです。
またハリバット(オヒョウ)釣りのメッカで
港には沢山のチャーター会社(乗り合い船)のオフィスがあり
飛び込みで運良く正午スタートの
半日ツアーの空きが見つかりました。

5年前の悪天候時の苦い経験を参考に
車に積んで来た予備のフリース、カイロなどをザックに詰め乗船。
問題は船酔い対策。
が、海に出ることは想定しておらず酔い止め薬を持っていない。
まぁ天候が安定していれば問題ないのだが…。

ハーバーへ行くとクルーザーには20名程のゲストが出航待ち。
船長の娘さんと思われる陽気な女性のガイドさんが
笑顔で出迎えてくれる。

朝方降り続いていた雨はやみ、
太陽が顔を出す。
正午過ぎ、キラキラとした陽光のもと、
無風のナギ状態の港を出航。

青い空。
青い海。
白い山。

美しい港の風景はまさにシャングリラ(理想郷)の世界。

bDSC01069.jpg

bIMGP2573.jpg

bDSC01089.jpg

bDSC01093.jpg 

約20分後に船はポイントに到着。
竿とリールはカジキ釣り用くらいの大きさで
シンカーも手のひらサイズとかなり大きめ。
ところが透明度の高いこの海に仕掛けを投入すると
とてつもなく重い仕掛けがあっけなく流されて行く。
相変わらず潮流が早い。

bIMGP2575.jpg

開始早々に私に当たりが来た。
強い引き込みがあったので合わせようとするが
仕掛けが重くて竿を持ち上げられない。

ひたすらきりきりぎりぎりとリールを巻くが
強い海流と重い仕掛けに悪戦苦闘。
ようやく仕掛けが見えて来たが掛かっているはずの魚がいない!
エサだけ取って逃げられたのだ…。
タックルと仕掛けが重過ぎてリールを巻き上げている時に
魚が離れても気付かない。

間もなく船長からゲスト全員に仕掛けを回収する指示。
当たりが少ないので沖合に移動するらしい。

「さっきから肘が痛いので天候が急変するよ」とパートナー。
彼女は気圧が下がると古傷がある肘が痛むのです。
気圧計を装備しているようなもの。

これまでにも山間部で
彼女のこの助言に随分助けられましたが
晴天&べた凪の状況でそんな事を言われてもピンと来ない私。
何よりそんな事は起こって欲しくない。

bDSC01099.jpg

ところが10分もすると空模様が変わり
風が出始めて荒波が立ち始めました。

次のポイントに到着した20分後には
どんよりした雲から雨が降りそそぎ海面は大波の連続攻撃。
天使のように優しかった海が悪魔に豹変。

エンジンを停止しアンカーを打ち込むと
ボートがいきなりぐらり!と30度程傾く。

目が回り一気に船酔い発症。
すぐにトイレに駆け込んで連続で3回リバース。
胃の中がからっぽになり、キャビンでダウン。
大げさな話私にとって今の状況は
そう、ベーリング海のカニ工船の世界。
キャビンの窓から楽しそうに釣りをしている
パートナーをぼんやり眺める。
なんで彼女は平気なんだろうか。

船底にベッドが4つあるからそこで休みなさい、と船長。
優しいお言葉にありがたく倒れ込み廃人となりました。
胃の中には何も無いのに相変わらず気持悪い。
やがて疲労感が高まり意識が遠のいて行く。
「きぃ〜むらく〜ん、ひちゃちぶり〜」
冷海の悪魔の声を聞いた気がしました。

釣りが終了しパートナーに起こされるまで船底で気絶。
魚の食いが悪い中ツアー客全員に釣らせる為に
ガイドさんと船長さんは2時間残業したらしい。
パートナーは終止平気でご機嫌にハリバット釣りを堪能。
船酔いに苦しむ私と同じく
ご親切に酔い止めの薬をくださった
もう一人の船酔いのゲスト以外のメンバーは
全てハリバットを釣り上げ
ハッピーなツアーは大盛況で終了したのでした。

bIMGP2583.jpg
この海の色…同じ海とは思えない…。

bIMGP2579.jpg

前回のリベンジならず。

次回行くのかって?
実は行きたいのです。
でも迷惑をかけてしまうので無理だろう、が本音。
ああ、なんとかしたいものです。
楽しい釣りと美しい海ですから。

[ アラスカクック湾取材で観測した動物 ]
ザトウクジラ
シャチ
ラッコ
シロイルカ
サンドヒルクロウ
ハクトウワシ



alaska | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。