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アトリエ通信〜アラスカ野生動物画家きむらけい〜

アラスカ野生動物画家きむらけいの日々徒然

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氷河での不思議な出会い その1

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今から4年前、アラスカキーナイの高山帯で
マウンテンゴート(山岳ヤギ)やマーモットの取材調査をしていました。
息を飲む様な素晴らしい氷河を望める登山ルートで
氷河を崖の上からへっぴり腰で見下ろしながらの取材です。

ここはイグジット(出口)氷河と呼ばれる
アラスカを代表する巨大なハーディング氷河の一部。
ルピナスなどの高山植物も咲き乱れる絶景ポイントなのですが、
極北地の高地なので雪渓も多く、冬山用の登山靴など充分な装備が必要。
今回、私にとって2回目となる入山には
山岳部出身のパートナーも同行しました。

天候は小雨混じりの曇り空で氷河の撮影には絶好の日。
氷河は晴れの日には太陽光線の屈折の関係で
あの美しいグレイシアブルーではなく
白っぽい雪の塊に見えてしまうのです。
雨が強い日はモヤや霧が出やすくなりますので
曇り空が観測には最適と言われています。

登山道から氷河を見下ろしていると何やらモゴモゴと動くものを発見。
全身完全フル装備の5名の人間が氷河の上で調査をしているようです。
ナゾの調査隊はお互いをザイルで繋いで
ピッケルで表面の氷を砕いたりしていました。
地球温暖化の影響などを調査しているのだろうか。

彼らの足元にはバックリと裂けた巨大なクレバスが無数に刻まれており
足を滑らせて滑落したら最後。
ほんの少しのミスで簡単に命を落としてしまうでしょう。

パートナーと「いや〜クレイジーな人達だねぇ。」などと話しながら
ピークを目指して登って行きました。

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途中愛嬌たっぷりのpika(ナキウサギ)3匹、
「ももひき」をはいているような7頭のマウンテンゴートの群れと
ブラックベアの親子を確認。

5年前の単独調査時、山頂付近でうかつにも
一人楽しくドーナツとオレンジジュースの宴をしていたところ
巨大なブラックベアのオスが現れて追跡され
危うく命を落としかけた曰く付きの場所なのでした。
彼には「オレンジさん」と勝手に命名。
このお話はまたいつか。
写真は悠々と歩くオレンジさん。
比較対象できるものがないので彼の巨体ぶりがお伝えしきれないですが。

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この時に出会ったブラックベアの親子は
私を追跡したオレンジさんの
奥様とお子様の可能性が高いと思います。
お子様無邪気でかわいかったなあ。
しかし親子グマは一番危険な存在でもあるので慎重に。

ぐんぐん高度を上げて雪渓帯を越え頂上の少し手前の辺りで
曇り空を保っていた天候がついに悪化。
大きな雨粒と強風が吹き荒れ
低い姿勢を保たなければ吹き飛ばされそうな状態で
登頂を断念せざるをえず、下山。

今年8月にパートナーと再チャレンジする予定です。

そして4年後の2014年。
この時に見た氷河の上のクレイジーなナゾの調査隊の
目的とメンバーを知る事になったのです。

つづく。

bscGLACIER BLUE 青き氷河に
きむらけい GLACIER BLUE -青き氷河に-

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