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アトリエ通信〜アラスカ野生動物画家きむらけい〜

アラスカ野生動物画家きむらけいの日々徒然

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氷河での不思議な出会い その2

昨年、大学の野生動物・自然環境の研究機関へ業務提携を提案しました。

ジオアートワークスの作品展示でお世話になっている
「千歳サケのふるさと館」の菊池副館長さんに相談し、
科学者と作家で合同調査のプロジェクトを実施するため
複数の大学や水産研究所の先生方にも
ご協力いただける運びとなりました。

「京都大学野生動物研究センター」も
ご協力いただいた研究機関の一つです。

京都大学の自然科学研究の歴史は半世紀に及び、
日本国内はもとより世界中のフィールドで
あらゆる野生動物の研究を行ってきました。
すでに故人となられていますが
京都大学の名を高めた今西錦司先生と伊谷純一郎先生方の
霊長類研究は世界的に有名。
こうした偉大なる研究史の流れの中で
2008年「京都大学野生動物研究センター」が設立されました。

昨年5月、研究所に連絡し合同調査の協力を要請すると
ご親切にもセンター長の幸島司郎先生がお会い下さる事に。
HPで幸島先生の経歴を拝見し興味津々。
先生は物事に熱中すると社会の時の流れから多少脱線しても
納得が行くまでトコトン本質を突き詰めるタイプのようです。

実際にお会いすると偉大なる先生は実に気さくなお方でした。
幸島先生のお言葉。
「どのような物が出来上がるか想像がつかないけれど、
 科学者と作家お互いが触発されて新たな発見があるかも知れない。
 やってみましょう。これも実験ですよ」

野生動物や自然環境の調査において
科学者とワイルドライフアート作家では観察の視点が大きく異なり、
コラボすると、お互い思っても見なかった面白い発見が得られるのです。

こうして本年度「京都大学野生動物研究センター」と
ジオアートワークスの具体的な連携業務がスタートしました。

幸島先生と初めてお会いした日、
先のブログ記事「氷河での不思議な出会い その1」
4年前、私達がアラスカキーナイのハーディング氷河で見た
完全武装のクレイジーな謎の調査隊は
氷河に生息するアイスワーム(氷ミミズ)の調査をしていた
幸島先生率いる研究チームであった事が判明。

私 「えぇっ!じゃあの日危ない氷河の上で動いてたのは先生方?」
先生「そう。その頃は一ヶ月間あの山の上でテント住まいでしたよ」
私 「あそこにはブラックベア(アメリカクロクマ)がいるでしょ。
   私以前追いかけられたんですよ」
先生「あぁ。そうそう。たしかにクマいるねぇ」
私 「……。」

人の出会いやご縁とは実に不思議なものです。

bsこおりむしjpg
指の上の小さい虫がアイスワーム。
15年前の取材で現地の友人達と撮影してきた
アラスカのイクジット氷河でのショット。

そして昨年7月の2度目に行われた会談の際、
幸島先生より初代「京都大学野生動物研究センター」所長の
伊谷原一先生をご紹介いただきました。
この方は先にご紹介した霊長類研究で有名な伊谷純一郎先生のご子息。
アフリカや砂漠地帯など熱帯地域の研究が専門で
動物調査の目的なら紛争地帯にも行かれます。

将来はアフリカの野生動物も描いてみたいと言った私に
「きむらさん。うかうかしていると死にますよぉ〜」と
ニコニコと笑顔で身震いする様な
現地での身の危険をありありと実感できるお話を聞かせて下さる
伊谷先生なのでした。

研究のためなら命もかけてしまわれるのですね。
まあ野生動物に関わるのは時に命の危険も伴うものですが
よもや紛争地帯のことまでは思い及びませんでした。
人間の方がオソロシイ。

こうして研究に熱き心を注がれている先生方と
お仕事ができるのはとても光栄なことです。
先生方の情熱に負けないような作品を仕上げなくては。

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