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アトリエ通信〜アラスカ野生動物画家きむらけい〜

アラスカ野生動物画家きむらけいの日々徒然

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羆に宣戦布告その1

ここでひとつ、
アウトドアイベント告知以外の話題を。

アラスカキーナイ半島のカシロフに
取材ベースを構えて12年。

この界隈には、
恐ろしく巨大なアラスカヒグマが住んでいるのです。

「彼」に出会ったのは2011年10月の単独アラスカ取材。
キーナイ川の姉妹リバー「カシロフ川」へ
スティールヘッド(降海型のニジマス)釣りに行った時のこと。

bIMGP0074.jpg

上流からボートを浮かべ数キロ下流までドリフトし
所々良いポイントに立ちこんで釣るという作戦で
朝の暗いうちからガイドさんとボートに乗り込む。
冷たい空気の中、するすると進むボート。
と、ガイドさんがいきなり大声を出した。

前方約20mの岸辺に
戦車の様な馬鹿でかいブラウンベアを発見!
(アラスカヒグマ、いわゆるグリズリーに比べ体が大きく、
茶色の明るめの被毛を持つ)
大声に驚いたのか、高速で川岸の背後の崖を登って行く
巨大なブラウンベアの背中とお尻だけが視界に。

冬眠前のつやつやした見事な美しい明るい茶色の毛並みと
焦げ茶色の立派なタテガミ。
そして大木の様な後ろ足が
戦車のように薮を突進する様が目に焼き付いています。

巨大な「彼」のいた岸辺をボートが通過した直後
私は急な腹痛に襲われ、
岸に上陸し雉撃ち(野外の大用)を決行。
考える余裕も無い程の急降下。

ホッと一息つき周りを見渡すと
ブラウンベアの大きな足跡だらけ。
辺りには干涸びたサケの残骸が散乱しています。
トイレにしたその場所は
ブラウンベアの台所兼食堂だったのです!

bIMGP0078.jpg
食堂。小動物がさらに綺麗に骨にしたのかも。

bIMGP0077.jpg
巨大な足跡が。

bIMGP0081.jpg
彼の台所兼食堂がある岸辺。

bIMGP0096.jpg
スティールヘッド。

bIMGP0110.jpg

帰国後その話をパートナーにすると
「あなた巨グマの指名手配犯になっているよ」と。

クマは噛み痕や爪痕の他に尿や糞で縄張りを主張します。
これは他の動物にも見られます。

よりにもよって巨グマの食堂で用を、
しかも大。
「ここは俺様の場所だからなっ!」と
持ち主の巨グマに主張するようなものだから
タダでは済まないかも、なんて笑って言うのです。

相手は「落とし物」を強力な嗅覚で
軽々と見つけているでしょうし
ニオイも覚えているであろうと。

パートナーはそのヒグマを「デカオ」と命名しました。

「デカオ」のテリトリーのカシロフリバーから少し離れたお隣に
キングサーモン釣りで世界的に有名なキーナイリバーがあり
支流が合流しています。
この合流点にかつて私達が仕事でお世話になった
有名なフィッシングロッジがあります。

そこに勤めていた友人でもあるガイドさんに聞いた話が
なぜこんなに私が恐怖したのか…その原因の一つともなりました。

羆に宣戦布告その2へ続く

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