スポンサーサイト-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 スポンサー広告
|
![]() |
羆に宣戦布告その12015-05-23 Sat 21:39
ここでひとつ、
アウトドアイベント告知以外の話題を。 アラスカキーナイ半島のカシロフに 取材ベースを構えて12年。 この界隈には、 恐ろしく巨大なアラスカヒグマが住んでいるのです。 「彼」に出会ったのは2011年10月の単独アラスカ取材。 キーナイ川の姉妹リバー「カシロフ川」へ スティールヘッド(降海型のニジマス)釣りに行った時のこと。 ![]() 上流からボートを浮かべ数キロ下流までドリフトし 所々良いポイントに立ちこんで釣るという作戦で 朝の暗いうちからガイドさんとボートに乗り込む。 冷たい空気の中、するすると進むボート。 と、ガイドさんがいきなり大声を出した。 前方約20mの岸辺に 戦車の様な馬鹿でかいブラウンベアを発見! (アラスカヒグマ、いわゆるグリズリーに比べ体が大きく、 茶色の明るめの被毛を持つ) 大声に驚いたのか、高速で川岸の背後の崖を登って行く 巨大なブラウンベアの背中とお尻だけが視界に。 冬眠前のつやつやした見事な美しい明るい茶色の毛並みと 焦げ茶色の立派なタテガミ。 そして大木の様な後ろ足が 戦車のように薮を突進する様が目に焼き付いています。 巨大な「彼」のいた岸辺をボートが通過した直後 私は急な腹痛に襲われ、 岸に上陸し雉撃ち(野外の大用)を決行。 考える余裕も無い程の急降下。 ホッと一息つき周りを見渡すと ブラウンベアの大きな足跡だらけ。 辺りには干涸びたサケの残骸が散乱しています。 トイレにしたその場所は ブラウンベアの台所兼食堂だったのです! ![]() 食堂。小動物がさらに綺麗に骨にしたのかも。 ![]() 巨大な足跡が。 ![]() 彼の台所兼食堂がある岸辺。 ![]() スティールヘッド。 ![]() 帰国後その話をパートナーにすると 「あなた巨グマの指名手配犯になっているよ」と。 クマは噛み痕や爪痕の他に尿や糞で縄張りを主張します。 これは他の動物にも見られます。 よりにもよって巨グマの食堂で用を、 しかも大。 「ここは俺様の場所だからなっ!」と 持ち主の巨グマに主張するようなものだから タダでは済まないかも、なんて笑って言うのです。 相手は「落とし物」を強力な嗅覚で 軽々と見つけているでしょうし ニオイも覚えているであろうと。 パートナーはそのヒグマを「デカオ」と命名しました。 「デカオ」のテリトリーのカシロフリバーから少し離れたお隣に キングサーモン釣りで世界的に有名なキーナイリバーがあり 支流が合流しています。 この合流点にかつて私達が仕事でお世話になった 有名なフィッシングロッジがあります。 そこに勤めていた友人でもあるガイドさんに聞いた話が なぜこんなに私が恐怖したのか…その原因の一つともなりました。 羆に宣戦布告その2へ続く スポンサーサイト
|
コメント |
コメントの投稿 |
|
トラックバック |
| ホーム |
|